with コロナでの換気!!そもそも窓を開けるしかないの?

非常事態宣言?緊急事態宣言?
(言葉が色々あって困るな~)
があけて、コロナが完全になくなっていないなかでの生活。
いかがお過ごしでしょうか?

コロナ対策として、よく言われているのが、
・3蜜を回避する
・外出時、マスクをする
・換気をよくする
などですが、
建築物を作る立場からちょっと気になるのが
"換気をよくする"
イコール
"窓をあける"
窓をあけていないと、
換気をしていないような風潮?思い込み?イメージ?

そもそも、住宅の居室は、
24時間換気によって、1時間に部屋の半分の空気を入れ替えるように
設計されています。(24時間換気を常につけていればですが...)

では、その換気量でだけでコロナ対策に足りないのか?
どのくらいの換気量があればコロナ感染に有効なのか?

ちょっと(ホントにちょっとだけ)調べてみましたが、
コロナに感染しない、かからない、集団感染が起きない、
といった具体的な資料は見つかりませんでした。
でも、厚生労働省から推奨される換気量は提示されていました!!

推奨される換気の方法

↑によると、とりあえず 

1人あたり必要換気量30m3/時

住宅の24時間換気の換気量で、毎時30m3を満たしているのか?
計算してみます。

■前提条件1(子供部屋)
6畳(2.7m×3.6m)に1人いた場合
部屋の高さ2.5m

部屋の体積 = 2.7×3.6×2.5 = 24.3m3
24時間換気による1時間あたりの換気量 24.3 / 2 = 12.15 < 30m3
たりません...

■前提条件2(リビング)
12畳(3.6m×5.4m)に1人いた場合
部屋の高さ2.5m

部屋の体積 = 3.6×5.4×2.5 = 48.6m3
24時間換気による1時間あたりの換気量 48.6 / 2 = 24.3 < 30m3
まだ、たりません...

■前提条件3(家)
35坪の家に1人いた場合
部屋の高さ2.5m

部屋の体積 = 35×3.3×2.5 = 288.75m3
24時間換気による1時間あたりの換気量 288.75 / 2 = 144.375 > 30m3
やっとあまりました。
この広さであれば4人までいけます!

結論として、
24時間換気だけは、家全体としての換気量は足りるが、
リビングで複数人いる場合の換気量としては足りない!!
機械換気で、換気量を増やす 
もしくは
窓をあけて換気をする
などが必要になってきます。
(やっぱり窓はあけないといけないんだ...)

あくまで、計算上の話なので、
実際の空気の流れ、コロナウィルスの流れ
等を反映しているものではありません。

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